サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）開幕を控えるブラジルの首都ブラジリアで２７日、Ｗ杯開催に反対するデモがあり、近くで別の集会を開いていた先住民も合流した。一部が過激化し、警官隊が催涙弾で鎮圧。地元メディアによると、先住民が放ったとみられる矢により、警官１人が脚にけがを負った。

　国内各地の先住民らが民族衣装を着て国会前に集まり、土地利用の権利拡大などを訴えていたところ、Ｗ杯への巨額公費投入に反発する市民らがデモを開始。先住民らも同調し国会の屋根に上るなどしてデモ参加者は約１５００人に膨らんだ。

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産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/140528/wcg14052817070003-n1.htm

サッカーのブラジル代表チームを乗せたバスが２６日、地元でのワールドカップ（Ｗ杯）開催に抗議する
デモ隊の襲撃を受けた。

チームがリオデジャネイロから、Ｗ杯中に拠点となる山間部のテレゾポリスへと出発する際、ストライキ中の
教師たちがバスを取り囲み、叩いたり蹴ったりした。バスにはバルセロナ（スペイン）所属のネイマールや
ダニエウ・アウベスも乗っていた。

また、バスが１００キロ離れたテレゾポリスに到着すると、約３０人の別のグループがＷ杯反対のスローガンを
唱えた。今回のデモ活動に参加した教師は、「この国はＷ杯ではなく、医療、教育、住宅や公共交通サービスの
改善を優先するべき」と訴えた。

来月開幕するＷ杯のリハーサルの意味合いもあった昨年のコンフェデレーションズカップでは、ブラジル全土で
バス運賃の値上げに反対する大規模デモが実施された。

その後、国民は社会制度ではなくサッカースタジアムの建設に多額の資金が使われていることにも不満を示し、
ファンがスタジアムの外で警察機動隊と衝突。試合に影響はなかったが、騒動の鎮圧のため催涙ガスが使用された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140527-00000033-reut-spo

　Ｗ杯を目前にして問題山積のブラジルに、また一つ難題が生まれた。少雨による、深刻な水不足だ。地元メディアによると、サンパウロ州や周辺の降雨量は１９３０年代以来最低水準。州都サンパウロで使用される水の約半分を供給する貯水池は、貯水率が一時８％程度にまで低下した。

　４月の同州の降水量は０・６ミリ（平年は８３・２ミリ）。このまま雨が降らない状態が続けば、Ｗ杯開幕直後ごろに底を突く可能性が指摘されている。少雨は地球温暖化の影響とみられている。

　同州政府は４月下旬、規定量を上回って水道水を使用した世帯に、水道料金に３０％を上乗せした金額を徴収する方針を表明。５月１５日には非常用地下貯水施設の水の使用を開始し、同１６日の貯水率は約２７％まで回復した。同州の複数の都市では、独自に計画断水を実施しているというが、いずれも抜本的な解決策にはなりそうにない。

　このまま雨が降らなければ、Ｗ杯期間中に深刻な問題が生じる懸念が生まれてきた。地元メディアは、断水や給水制限を実施する可能性をあげ、「サンパウロを訪れる数十万人の観光客が水不足に悩まされるだろう」と指摘した。

〈続く〉

ソース
サンスポ
http://www.sanspo.com/smp/geino/news/20140518/sot14051805030001-s.html