区長「仕方がない」…米軍基地の一部、市に返還


防衛省は３１日、沖縄県の米軍キャンプ・ハンセン（金武町など）のうち、名護市幸喜こうき区の
市有地約５５ヘクタールを同市に引き渡した。

日米両政府は２０１３年９月、同基地内の名護市喜瀬きせ、許田きょだ、幸喜区の約１６２ヘクタールの
返還を決定。今回引き渡された約５５ヘクタールは１４年６月に返還を受け、防衛省が不発弾の有無など、
安全確認を進めていた。

　同基地の返還を巡っては、喜瀬、許田両区が「軍用地料は貴重な財源」として、米軍普天間飛行場
（宜野湾市）の名護市辺野古への移設容認と引き換えに、軍用地の継続使用を要請している。
幸喜区は移設容認の姿勢を示していなかった。

　宮城治史・幸喜区長は「軍用地としての継続使用を求めていたが、決まったことは仕方がない」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160831-OYT1T50145.html