世界で最も深いマリアナ海溝の底（深さ約１万１０００メートル）まで潜ることのできる
米国の無人深海探査機「ネレウス」が、ニュージーランド沖での潜航中に発生した事故のため、
行方不明になっていることが分かった。研究者から落胆の声が上がっている。

事故があったのは、現地時間１０日午後２時（日本時間午前１１時）ごろ。
ニュージーランド北東のケルマディック海溝で、
水深９９９０メートルを調査していたネレウスからの通信が途絶えた。
付近の海面には、ネレウスの機体と思われる破片が散らばっており、水圧で壊れたとみられている。

海洋研究開発機構の北里洋プロジェクト長は
「ネレウスは１万メートル以上の超深海を調査し、試料を回収できる世界でほぼ唯一の探査機だった。
事故は大きな痛手で、研究は５～１０年遅れるだろう」と懸念する。

一部省略、ソース：毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20140513k0000e040250000c.html