名大生宅から複数薬品＝劇物に関心、女性殺害事件－愛知県警

名古屋市のアパートで無職森外茂子さん（７７）が殺害された事件で、逮捕された名古屋大１年の
女子学生（１９）の部屋から、薬品が入ったとみられる容器が複数見つかったことが２９日、分かった。
女子学生はインターネットで毒性の強い劇物「タリウム」について書き込みを繰り返していたとみられ、
県警は物質の特定を進め、書き込みとの関連も捜査する。

「おの、中学時代から」＝７７歳殺害容疑の名大生－愛知県警

　県警によると、事件の現場となった女子学生のアパートからは、薬品用とみられる容器が中身の入った
状態で複数押収された。業務用消毒液なども含まれているもようだ。

　女子学生のものとみられるツイッターには「タリウム素手で触っちまった」「左手親指がしびれてる。
タリウム中毒か死亡」といった記述があった。

　タリウムは殺そ剤などに使われる金属で、摂取すると嘔吐（おうと）や筋力低下を招く。２００５年には
静岡県で、女子高校生が母親に摂取させた殺人未遂事件が起きた。

　一方、女子学生が卒業した東北地方の私立高で１２年、同級生だった男子生徒が体調を崩して入院し、
病院が「特殊な物質が体内に入ったことが原因とみられる」と判断していたことが、高校への取材で
分かった。

　高校の説明では、同級生は視力や筋力が落ち、病院が地元の県警に通報。１４年に特別支援学校に
転出した。

　女子学生は昨年１２月７日、アパート自室を訪れた森さんを手おので殴るなどして殺害したとして、
今月２７日に逮捕された。「子どもの頃から人を殺してみたかった」と供述しており、愛知県警は、
高校の同級生の問題が、女子学生と関係がないかも慎重に調べている。（2015/01/29-12:13）
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2015012900425