NHKニュース
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世界遺産審議へ 日韓の調整になお時間

　ドイツで開かれているユネスコの世界遺産委員会は、日本が推薦する「明治日本
の産業革命遺産」の審議を日本時間の４日夜に行う見通しです。しかし、日本と韓
国が委員会で行う発言の内容について隔たりがあり、調整にはなお時間がかかる見
通しです。
　ドイツのボンで開かれているユネスコの世界遺産委員会は３日、各国からの推薦
を受けた３６件の候補のうち、これまでに１１件の審議を終えました。
　日本が推薦する「明治日本の産業革命遺産」は、日本時間の４日夜、審議が行わ
れる見通しです。
　この遺産群は、福岡県の八幡製鐵所など九州の５つの県と、山口県、岩手県、そ
れに静岡県の合わせて２３の資産で構成され、西洋で始まった産業化が非西洋国家
では初めて日本で成功した歴史を表しているとして、ことし５月、ユネスコの諮問
機関が世界遺産への登録を勧告しました。
　この遺跡群について、世界遺産委員会の２１の委員国のうち韓国が、当初、「戦
時中に朝鮮半島の人々が強制徴用された施設がある」などとして登録に反対の立場
を取りましたが、先月の日韓外相会談で両国が協力していくことで一致しました。
　しかし、両国が審議で行う発言の内容について意見の隔たりが残っており、ボン
の会場では、日韓の代表団が慌ただしく出入りを繰り返す様子が見られました。
　多くの委員国も「政治的に敏感だ」と踏み込んだ発言を控えるなど、緊張した雰
囲気が広がっており、意見の調整にはなお時間がかかるものとみられます。
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【>>2-5あたりに続く】