ＪＲ北海道の輸送２千人未満路線　橋やトンネル、大半８０年超
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0317201.html



ＪＲ北海道の鉄道事業の抜本的な見直しをめぐり、「単独では維持困難な路線」の判断の
目安とされる輸送密度（１キロ当たりの１日平均輸送人員）２千人未満の路線にある橋とトンネルの大半が、
完成から８０年以上経過していることが分かった。老朽設備は維持更新費用がかさむため、
路線見直しの検討結果にも影響する見通しだ。道内を相次ぎ襲った一連の台風でも、
被害を受けた橋は約４０～１００年前に完成したもので、ＪＲは復旧にあわせた耐久性の向上も検討している。

ＪＲによると、輸送密度２千人未満の１１路線のうち、日高線の浦河―様似間を除く
全区間が８０年以上前に開通。対象１１路線の橋は計１５５５基、トンネルは計６０カ所で、
一部を除いて開通時に設置されたものが使われている。

特に古いのは石勝線夕張支線の夕張―新夕張間（廃止が決定）、室蘭線の沼ノ端―岩見沢間で、
いずれも１８９２年（明治２５年）に開通、すでに１２４年が経過している。